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 乗って歩いて秘境駅
 田本駅から門島駅 

 

 木々に隠れる田本駅 


 田本駅で降りた電車がトンネルに消え車輪の音もフェードアウトして、渓は自然界の 音だけが聞こえる文明から隔離された空間のようになった。
さて、これから隣の門島駅まで約7.5Kmを歩くことになる。 先ずは登坂道だ
集落を結んでいる県道まで山道を1㎞ほど登ることになります。

 画像は駅から少し上った木々の間からの田本駅です。  僅かに見えるトンネルが線路の存在を現しているのみで 駅は輪郭すら確認できません。  岩石が崩落しないように ネットで覆う工事がされるほどのV字谷になぜ駅を造ったのだろうと思う。 電源開発の工事利用でもなさそうだし近くに集落もないのに。


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 駅に続く道 


 駅と泰阜の集落を結ぶ言わば「駅前通り」です。  ほぼ低山に登る登山的な感じの急な山道が続きます。

 途中2か所に街灯がありました。  この長い山道で特に危険なところなのでしょう。ガードパイプや路面の舗装など 他と違って整備されハイキングコースの様でした。


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 県道に出ました


 バリアフリーの駅も有りますがここは15分ほど登って県道に出ました。
初めて田本駅を訪ねた時のルートは、温田駅からこの県道を上って来てここから下って 駅に向かう予定でした、が写真中央部の小さな看板を見落としてしまい ガードレールに沿って左に進んで、線路が見えたのは駅から3本も先の トンネル入口付近でした。
田本駅に置かれた駅ノート(ゼッペキノートと呼ばれているらしい)には私と同じように間違ったであろう 人の恨み節が書きと留めてありました。
 


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 もう一つの看板


 ゼッペキノートに「だれか案内板書き直して~」の書き込みもあり、 それがきっかけかは判りませんが、今回訪れたときには温かみのある下伊那の方言を使った大きな看板が掲げられていました。

人気の秘境駅だから問い合わせも多く訪問者向けに新設されたのでしょう。


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 左京橋


 駅から約2.5㎞で左京川に架かる大きな橋に着きます。  覗き込むと足がすくむ高さですがあまりの距離で遠近感を感じません。 木に覆われ川筋は見えないので、箱いっぱいに並んだブロッコリーを上から見ている 感じに緑が広がっていました。

 ここまで道路は僅かな下りでしたがこれから登り勾配になります。
画像に写っている人影は同行したメンバーで現地の人たちではありません。 車は数台通りましたが隣駅まで歩いて誰も見かけませんでした。


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 頂上


 標高531m 眺望の開けた場所に着きました。この先は駅までの下りになるので 今回のルートではここが頂上といった感じ。ここまで3.5㎞
正面の塔が建った山の右下に田本駅があり山の向こう側を登って県道に出ました。  白く見えるのが歩いてきた道で左京橋も下の方に見えています。

 泰阜村には村内に信号、国道、コンビニ、スーパーはありませんが、JR駅が4つとそのトンネルが52もあります。


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 トンネル


 飯田線はトンネルの多さでも全国で2番目、一番多いのは山陰本線の175本で 次いで飯田線の138本です。 でも距離数では山陰本線が640km あるのに対し飯田線は196㎞と三分の一以下の距離。 そこに138は全国最多と言えると思います。

 その飯田線でも今回歩いた田本~門島間は15本と駅間のトンネル数では最多らしいです。  この駅間で最長なのが100番目の329.9mで写真は110番目の29.1mの明島第四トンネル  100m未満のトンネルが10本もあるそうですが現在なら長大トンネルで一気にというところでしょうが 昭和一桁時代の工事ですから
田本~門島間で(第4種も含め)唯一の踏切から撮影


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 発電所


 門島駅の隣に泰阜発電所があります。 1935(昭和10年)完成の このダム建設のために造られたような飯田線と門島駅
建設当時は国内最大の発電量を誇っていたそうです。


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 秘境駅号


 帰りの列車を待っていると時刻表にない上りの列車が入ってきました。秘境駅号と表示された 特別列車でした。 臨時列車のツアー案内ではこの駅は停車駅になっていないためドアーは開かず 座ったままの車内はほぼ満席に見えました。人気があるのですね秘境駅


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